GTR、土台、連鎖尾が組めるようになったら、いよいよ【GTR完全攻略】まとめシリーズ最終回、GTR上です。
GTR上は多重折や後折の技術が必要になる上に、定型化が非常に難しいため、ここまで順調にレベルアップしてきた人が急に成長を感じづらくなるポイントです。
中級者の沼から抜け出し上級者になるためには、GTR上においても折返しや土台を作るとき同様に、頭の中に理想形を想定して、方針を持って連鎖を構築していくことが重要です。
今回は多重折のテンプレやU字型/S字型の使い分け、GTR上の具体的な練習方法などを分かりやすく説明するので、最後までじっくり読んで中級者におさらばしましょう!
定義
GTR上を攻略するためにいくつか新しい用語がでてくるので、用語の定義から確認していきましょう。知ってるよ!という方はU字型 VS S字型 どっちが強いの?のまで飛ばしてください。
GTR上
でまずはGTR上とは何か?を確認します。
読んで字のごとく、GTR(折返し)の上の部分をGTR上と呼びます。
U字型とS字型
GTR上での連鎖構築の形では多重折で連鎖を上に伸ばすU字型と後折で連鎖を右に伸ばし第2折につなぐS字型といいます。
ぷよぷよが消える順番が多重折を使うとアルファベットのUのように、後折を使うとSのようになるためため、それぞれU字型、S字型と呼ばれています。
U字型では多重折が、S字型では後折が使われています。
多重折
下の図のように発火色(青ぷよ)を起点に上下に折り重なるように続く連鎖を多重折(たじゅうおり)といいます。
※多重折についてさらに詳しく知りたい方は【次の一手】その31 / 「多重折」をしっかり理解して、GTR上で連鎖をきれいに組むコツをご覧ください。
キーぷよ
キーぷよとは本線に連鎖をつなげる為の鍵(キー)となるぷよです。
キーぷよ外しとは本線につなげるぷよ(キーぷよ)をあえて置かないことで対応手や催促になる短い連鎖を構築する技術です。
例えば上のU字型の図では、GTRにつながる青を置かないことで4連鎖を、また青の下の黄色を置かないことで3連鎖を打つことも可能です。
多重迷子(たじゅうまいご)
多重折を複雑に組みすぎてしまい、キーぷよが何だか分からなくなってしまう状態です。
多重迷子を体験したい方は、キーぷよが何か?を意識しながらこちらのYoutube動画より( 第2回おいうS級リーグ まはーら vs マッキー 54試合目)をまはーらさんの手順に注目しながら1試合分だけご覧ください。
多重折に慣れていない方は組み換えに次ぐ組み換えでキーぷよが何だか分からなくなってしまったかと思うのですが、このような状態を多重迷子と呼びます。
用語定義の解説は以上となります。次にこれらの用語を踏まえたうえで、具体的にGTR上の構築について考えていきましょう。
U字型 VS S字型 どっちが強いの?
結論から言うと、U字型を優先して組むことを【ぷよぷよのコツ】では推奨しています。
U字型を優先する理由は
- 最大火力が上がりやすい
- 対応手が作りやすい
の2つが挙げられます。
U字型のメリット
1つ目の最大火力が上がりやすい理由は、S字型を組むとデッドスペースになりやすいフィールドの左上部分を多重折を使うU字型構築では有効的に使うことができるからです。
2つ目の対応手がつくりやすい理由は、キーぷよ外しを使うことで、簡単にGTR上で対応手を構築することができるからです。
U字型のデメリット
一見、万能に見えるU字型にはデメリットももちろんあります。
それは、U字型は多重折を使って連鎖を縦に構築する必要があり、S字型に比べて難しいことです。
壮大な多重折を組んでいたら「あれ?キーぷよ何だっけ?」と多重迷子(たじゅうまいご)になりがちだよね!
多重折がどれだけ難しいか、例えばU字型先折GTR時代の先駆者【まはーらさん】の実践での多重折を見てみましょう。
まずはこちらのYoutube動画より( 第2回おいうS級リーグ まはーら vs マッキー 54試合目)をまはーらさんの手順に注目しながら1試合分だけご覧ください。
いかがでしたか?分かりやすく発火時のまはーらさんのフィールドをシミュレーターで再現すると
これは極端な例なのですが、多重折だけで連鎖を構築するのは非常に難易度が高いことはお分かり頂けたかと思います。
U字型とS字型の使い分け
すべてのツモで多重折を組んでU字型の連鎖を作るのが理想なのですが、非常に難易度が高く現実的ではありません。
そこで最初は多重折を組んでU字型の構築を狙い、キーぷよが何だかよく分からなくなる多重迷子(たじゅうまいご)状態になる前に、上に伸ばす多重折を諦め、右に連鎖を伸ばしはじめる「U字型からS字型への切り替え」が必要になります。
具体的な切り替えのタイミングを見てみましょう。
多重折の一つ座布団を3枚敷いた状態です。この上に更に座布団を敷いてしまうと、
本線につなぐためには、青ぷよ座布団の上にキーぷよを正しい順番で並べる必要があり、試合中で脳のリソースが限られているなかでははなかなかしんどい作業です。
そこで、S字型への切替をして、右に連鎖を伸ばすことで多重折がシンプルになり、多重迷子にならずに済みます。
これ以上多重を増やすと迷子になりそうだな、、と思ったらS字型に切り替えて右に連鎖を伸ばしましょう。
多重折テンプレ
土台部分の構築で Y字型>L字型>トの字型 と強い土台の順序が決まっていたように、多重折にも強い形が存在します。さっそく多重折テンプレの形を強い順に確認しましょう。
こちらがよく使われる多重折のテンプレを実戦で強い順にSランク~Bランクで表した表になります。
GTR上では「まずSランクの形を目指し、配色等の制限でSランクが組めない場合にその次に強いAランク、Bランクの多重折のを目指し、多重折が難しそうならU字型をあきらめてS字型にして右に連鎖を伸ばす。」と言う方針で連鎖を構築します。
次に具体的にSランクの形から詳しく見ていきましょう。
Sランク(座布団、卍多重)
Sランクは最も積極的に狙うべきGTR上の形で、場合によっては土台よりも優先してGTR上を構築します。Sランクは『座布団』と『卍多重(まんじたじゅう)』という2つの形が存在します。まずは座布団から見ていきましょう。
座布団
この様に横3を並べる形を座布団と呼びます。座布団は
- 他の多重折と組合せやすい
- 座布団上の色制約がなくなる
- キーぷよを1~3列目に置けるようになる
といった点で非常に強い形です。
一見組むのも簡単そうですが、GTR上に座布団を敷くにはGTRで使われていない色(図の例では青、緑、赤以外の色のことで『GTR第三色』と呼びます。)という制約があり、意外と座布団を敷くのが難しいです。
なので「GTR第三色」が来たら土台構築よりも優先して座布団を敷くようにしましょう。
また、1,2列目の座布団の上に置く色はGTRと同色にすると座布団上が組みやすくなります。
多重折は特に難しいので、練習問題をたくさんやって少しづつ慣れていこう!
座布団を使った練習問題にチャレンジしてみましょう。
卍多重
下の図の様にL字が折り重なった形を卍多重(まんじたじゅう)と呼びます。卍多重も座布団と同様にもっとも強い形の多重折の一つです。
卍多重の強い点は「キーぷよ外し」で対応手を作りやすい点にあります。
卍多重からの伸ばし例
卍多重からたくさんの展開が可能です。↓の伸ばし例を参考に少しづつ覚えていきましょう。
卍多重は座布団と組み合わせることで組みやすさや対応力がアップします。座布団+卍多重の形を積極的に狙っていきましょう。それでは卍多重の練習問題にチャレンジ!
Aランク (クッション、多重宇宙)
Aランクの多重折は『クッション』と『多重宇宙(たじゅううちゅう)』の2つの形があります。Aランクの多重の優先度は基本的に土台より低いので土台を優先的に構築します。(クッションが予約できる場合は例外的に土台を優先します。)ではクッションから見ていきましょう!
クッション
クッションとはGTR上の2,3列目に『GTR第三色』を置き、後から回収する技術です。
クッションを利用することでデッドスペースを有効に活用できるようになります。
クッションをGTR構築中に先に置いておくことを【予約】と表現します。予約から座布団、卍多重、2の多重 3の多重につなげることができるので、予約はとても強いです。Aランクは土台を優先と説明しましたが、GTR第三色が来たら例外的に土台よりも優先して予約しましょう。
クッションも練習問題で確認しましょう。
多重宇宙
Aランク二つ目は多重宇宙です。L字を重ねて作る多重折で、卍多重と同様にキーぷよ外しによって対応手を作りやすいのが特徴です。
多重宇宙は卍多重や座布団と違って形が複雑なので扱うには”慣れ”が必要です。多重折を重ねすぎてキーぷよが分からなくなってしまう状態を【多重迷子(たじゅうまいご)】とぷよぷよのコツでは呼んでいるのですが、多重宇宙は多重折の中でも特にこの多重迷子に陥りやすいです。慣れるまでは練習問題をノンストップで解答できるまで繰り返して慣れていきましょう。
Bランク (2の多重、3の多重)
最後の多重折テンプレは『2の多重』と『3の多重』です。
座布団はあっても無くてもよいのですが、上の図のように1列目に縦2連結を作ることを2の多重、縦3連結を作ることを3の多重といいます。
2の多重、3の多重は他の多重(卍多重やクッション)の元となる形で、そこから伸ばせる形がたくさんあります。『選択肢が多い=強い』となりそうですが、多重折は非常に難しく、選択肢が多いことがかえって混乱を招いてしまうことがあるので、最初は形が確定しているSランクやAランクの土台を優先して構築していきましょう。
多重折に慣れた上級者にとっては「選択肢が多い=強い」なので2の多重、3の多重を積極的に狙うといいよ!
2の多重、3の多重の基本
2の多重も3の多重も上の図の黒ぷよの位置関係が非常に大切です。
どちらも↓のように基本は 黄→赤→黒 の順番で消えていきます。
↓このように下のぷよからつなぐことも可能です。
この二つが基本形となりますので、2の多重、3の多重はまずこの2つの形を覚えましょう。
Cクラスの3の多重ですが、Sクラスを凌駕するポテンシャルを秘めた最強テンプレが一つだけ存在します。それがこの↓形です。
なぜ強いかというと、この形から速攻や対応手、伸ばしなど組み換えが自由にできるからです。
具体的に見ていきましょう。
最初の形から、赤から即本線発火、紫から2ダブが打てます。
連鎖を伸ばすことも可能です。
紫から伸ばす場合、2ダブを経由できるので非常に強力です。
相手に隙があれば2ダブを打ってサクッと試合を終わらせましょう。
ただし、この選択肢の多さは使いこなせて初めて強さとなります。使いこなせるようになるまで練習問題やとこぷよを何度も繰り返して脳に叩き込みましょう!
2の多重、3の多重の練習問題にもチャレンジしましょう。
土台とGTR上の優先順位
最後に土台とGTR上の優先順位について解説しようと思います。ほかの記事で何度も解説しているように、基本的にGTR→土台→連鎖尾→GTR上の順で連鎖を構築しますが、GTR上が土台よりも優先される例外が存在します。
具体的には↓のような状況の時です。
土台にもGTR上にも使えるぷよが来た場合基本的に土台を優先するのですが、Sランク多重折(座布団、卍多重)が狙える場合は、土台よりもGTR上を優先します。(ここでは座布団や卍多重が狙える②が正解となります。
練習問題で確認しましょう。
【GTR完全攻略】シリーズは今回で完結です!最後までご覧いただきありがとうございました!!